7月14日 本白根ハイキングに出発
7月13日、本白根山にコマクサの大群落を求めて出発です。心配していた雨もあがり、霧のかかる幻想的な雰囲気の中、歩いていきます。この日はコマクサ満開の情報が伝わっていたからでしょうか? たくさんのハイカー達に出会いました。
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ウグイスはどこに?
7月だというのに、高山にはたくさんのウグイスが鳴いていました。近づくにつれて、「ホーホケキョ」から「ケキョケキョケキョ」へと、鳴き方も変わります。こんなにたくさんの声が周り中からするのに、姿は見えず・・・・。にわかバードウォッチャーの私たちです。
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火山口に出ました
万座にはいくつかのお釜(噴火口)が見られます。エメラルドグリーンのお湯をたたえている湯釜や、既に水は涸れている涸れ釜、爆裂火口なんていう火口もあります。吹いてくる風も心地よいつめたさです。
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コマクサは満開でした
森の中を抜けると、コマクサの大群落に遭遇しました。山の斜面一杯にたくさんのコマクサが咲いています。高山植物の女王と言われるだけあって気品のある姿です。日本の中にコマクサが咲く山はたくさんありますが、これだけ大きな群落は白根山が一番ではないでしょうか? 皆、口々に歓声をあげています。
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みんなコマクサファン
これだけ群落を作っているコマクサですが、一時は盗掘が相次いだ為、絶滅寸前だったそうです。それを、数十年の月日をかけて、4500人ものボランティアの人々がコマクサを植えたり、保護したりして、現在の群落にまで育て上げたのです。コマクサも頑張ったけれど、ボランティアの人たちもがんばったのですね。おかげで美しいコマクサが毎年見られて感謝です。
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針葉樹林帯
お昼も食べてお腹も満足。帰り道につきます。火口を通り抜けるとツガやシラビソなどの針葉樹林帯に入ってきました。濃い、深い緑に囲まれて進みます。
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コマクサだけじゃないですよ
白根山はこの時期、高山植物の宝庫です。ツマトリソウ、マイヅルソウ、イワカガミ、コケモモなどの小さくてひかえめな花々が登山道に姿を見せています。途中、「これはムーミンに出てくるニョロニョロのモデルになった植物だよ」という別グループの声が聞こえてきました。後になって、あれは何だったんだろうと知りたくてたまりませんでした。
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なんと雪渓までありました
7月というのに川には雪渓がのこっていました。やはり山は寒いのですねぇ。川から登山道へ上がるのにちょっとしたロッククライミング。「なんだかここから写真撮るとすごく危険な山に来ているみたい」と言いながらシャッターを押します。
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モイスチャー効果
薄い霧がかかって来ました。水の粒子がさらさらと肌の上を流れて行きます。今回は、太陽は拝めなかったものの、頭から靴の先まで、マイナスイオンとフェトンチッドをたくさん吸収しました。霧の日のハイキングには美顔効果も期待できそうです。
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幸せになれる?
「あっ」歩きながら彼女が摘み取ったものは四つ葉のクローバーです。そんなに簡単に見つかるなら、とみんなで四つ葉を探し始めるのですが、探すとなかなか見つからないものなんですよね。みんなの目はけっこう真剣でした。
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幸せのおすそわけ
四つ葉が見つからないので、クローバーをレンタルして写真撮影。四つ葉のクローバーはどうして幸運の印なんでしょうね。一説によると、四つ葉は十字架の形をしているので幸運のシンボルとされたそうです。まぁ、そんな由来は知らなくても、見つかると無性に嬉しい、四つ葉のクローバー。
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野鳥の姿をみることができました
今まで、声はすれども、姿は見えず、だった野鳥の姿をやっと双眼鏡でとらえることができました。「ペンギンみたい!」まるまるしていて可愛らしい鳥です。口笛のような鳴き声の「ウソ」という鳥でした。最後の最後に野鳥の姿が見られて感激です。
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コマクサが待ってます
コマクサにも様々な色がありますが、本白根山のコマクサはいちごのような、真っ赤な色をしています。池ノ平のコマクサはピンクで、八ヶ岳には、大変珍しいと言われている突然変異の白いコマクサがあります。蘭には熱烈な愛好家がいると聞きますが、コマクサにもファンは多いだろうなぁ、と思います。一つの植物を追って旅をするのもまた、楽しそうですね。
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