軽井沢観光ガイド
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01 パノラマライン
02 シャクナゲ園
03 池ノ平・高峰
04 湯ノ丸山
05 根子岳・四阿山
06 万座
07 本白根山
08 バラギ湖
09 その他

10 冬のイベント
11 スノーシューツアー

8月池ノ平・高峰ツアー

8/30コスモス畑

 またまた池ノ平湿原に向かうことになりましたが、とりあえず、浅間高原のコスモス畑に立ち寄ってからにしました。

 コスモスは、キク科の1年草です。別名アキザクラ(秋桜)ともオオハルシャギク(大春車菊)ともいいますが、もともとはメキシコ原産の花なんだそうです。びっくりですね。

 このコスモス属は、アメリカのアリゾナから南米ボリビアに至る広い地域に約30種が分布しています。コスモスの歴史を調べてみると意外な事がわかりました。

 1789年、スペインから派遣された植物調査隊のビセンテ・セルバンテスは、マドリードのホセ・カバニエス神父に未知のキク科の種子を送りました。神父はそれを栽培し、コスモスの名を与えたそうです。日本には幕末に渡来したのですが、本格的に広がったのは1909年(明治42)、文部省が全国の小学校にコスモスの栽培法を付して配布してからだそうです。

8/30高峰高原と池ノ平湿原

 夏の池ノ平湿原は、高山植物が、いっぱい咲いているので、このチャンスを逃す手はありません。グンナイフウロ・ミヤマオダマキ・コケモモ・マイズルソウ・ハクサンフウロ・ハクサンチドリ・ノアザミ・ワレモコウ・キリンソウ・オヤマノリンドウなどなど。いろいろな花に出会えるのが池ノ平湿原です。さて、木道を一周しましょう。

マツムシソウに蝶

 マツムシソウに蝶が・・・・。
 何という蝶でしょうか?

 『荘子』のなかには夢で蝴蝶になるという有名な逸話がありますが、インディアンの神話では、創造主がチョウの姿になって人々に適したよい土地をみつけるために飛び続けるというものもあります。また、ドイツではチョウは子供を連れてくるといわれ、アメリカではチョウが家に迷い込むのは近く結婚がある知らせだといわれるんだそうです。

 また、不気味なチョウの飛び舞うさまは、死者の魂の行き交うさまと結び付けられていたりします。『和漢三才図会(わかんさんさいずえ)』六八には、越中立山の地獄道の地蔵堂について、

「毎歳七月十五日ノ夜、胡蝶数多出テ此ノ原ニ遊舞ス、呼テ生霊市ト曰フ」

と記されています。そのほかの地方でも、盆のころの黒いチョウは仏様の乗り物とされ、夜のチョウはその使いなどと伝えられています。さて、池ノ平湿原のチョウは、どうなんでしょう? 死者の魂なんでしょうか? 極楽からの使いなんでしょうか? 御花畑に舞うチョウを眺めつつ私は物思いにふけるのでした。

ヒョウモンチョウ(タテハチョウ科)

 おそらく、この蝶は、ヒョウモンチョウ(タテハチョウ科) ではないかと思われます。池ノ平湿原に多くみかける蝶です。傷んだ羽根を持っていますが、夏の終わりにみかける蝶の羽根は、傷ついているものが多いですね。

オオチャバネセセリ(セセリチョウ科)

 アザミで蜜をすっている蝶がいます。オオチャバネセセリ(セセリチョウ科)でしょうか? この蝶も池ノ平湿原で良くみかける蝶で、やはりアザミを好む傾向があるようです。6月の末頃から9月にかけて見られます。8月頃から急に数を増してくる蝶です。

チョウとガの違い

 ちなみにチョウとガの違いって何でしょう?

 一般的に、蝶は昼間飛び、蛾は夜飛びます。ただし、一部の蝶は朝や夕方の薄暗い時間を好んで飛びますし、蛾の仲間にも昼行性のものが多くいます。

 蝶は羽をたたんでとまるが、蛾は広げてとまるといわれています。しかし、蝶は羽を広げてとまらないかというと、タテハチョウの仲間の多くは羽を広げてとまります。他の蝶の仲間でも、太陽に当たって体温を上げようとするときは羽を広げてとまりますね。

 蛾は胴体が太いといわれていますが、同じ様な形で間違われやすい種類にはセセリチョウの仲間がいます(もっとも、セセリチョウを蝶扱いしない学者もいますが)。また、多くの蛾は蝶のようにスリムな体を持つものもいますので、決定的区別法とは言えません。結局、両者を厳密に区別する特徴はないんだそうです。たとえば外国ではチョウとガをとくに区別しないことが多いようです。

フランス語のpapillon、
ドイツ語のSchmetterlinge、
イタリア語のfanfala、
スペイン語のmariposa

などは、チョウとガを含めています。でも、チョウは、花とともに自然界でもっとも美しいものの一つとして、古くから人間に親しまれてきていますね。そのへんはガとは大違いですね。

蝶霊

 昔から一般に、チョウが家に入ると盗人がくる、病人が死ぬなどというように、よくないことのしるしといわれています。でも、地方によっては、チョウが家に入ると金が集まる、縁談がくるなどといって、逆にめでたいことのしるしであるとも考えられています。

 ちなみにビルマ人は肉体を離れやすい霊魂のことを「蝶霊」とよぶらしいです。チョウがはねをばたつかせるような音をたてて飛ぶからだといい、「蝶霊」が身体から抜け出ると、その人物は病気になり、それが永久に戻らなければ死を意味するんだそうです。

 このような肉体からの離脱が可能な霊魂の観念は、全世界的に存在し、多くは鳥と結び付けられるが、チョウとの結合も、鳥の場合と同様、その飛ぶという属性が大きく関与していると考えられますね。

チョウの種類

 ここで、チョウの種類について述べておきましょう。日本ではチョウは、9科に分類されています。

セセリチョウ科
アゲハチョウ科
シロチョウ科
シジミチョウ科
ウラギンシジミ科
テングチョウ科
マダラチョウ科
タテハチョウ科
ジャノメチョウ科

 ちなみに全世界に蝶の仲間は約2万種類と言われています。種類数が多いのは、学者によってある蝶を1種にしたり2種にしたりするからです。このように、種類数が不安定である理由は「種」の定義がどうしてもハッキリしないからです。

高峰高原のタヌキ

 8高峰高原にある高峰温泉でタヌキを発見しました。タヌキは、日本の野生生物のなかで、もっとも人間様とのつきあいが古い動物です。古来、タヌキはキツネと同様人を化かす動物とされていますが、キツネと違って、一声しか返事ができなかったり、化けたタヌキの着物は縞柄だったり、タヌキに憑かれるとやたらに大食して腹ばかり膨れてしまうとか、間抜けな話ばかりです。最近、池ノ平湿原や高峰高原にタヌキが増えてきています。

高峰温泉の由来

 高峰温泉は、明治初期に深沢川下流から約12キロ川沿いの山道をのぼって行く所に、地元の農家の方が家畜のえさの牧草を刈りに来たその帰り、岩のところから涌き出る温泉を見つけたのが始まりで、最初は、お湯を桶を伏せたところに入れた簡単な野天風呂を作って湯治につかったそうです。

 明治35年初代後藤音吉は、源泉近くに宿を建てるための土台石を築きましたが、宿を造る目前、大水と土砂崩れで源泉が埋没してしまったそうです。そして 昭和29年。先代の意志を継ぎ、2代目後藤一が温泉ボーリングから開発に入りました。昭和31年10月1日念願の旅館を開業することができ、谷間にある一軒宿は多くの登山客に愛されました。

高峰温泉のその後

 しかし、昭和53年11月10日火事で全焼。3代目後藤克巳が火災を機に、標高2000mの高原に移転して再出発をはかりましたが、電気もなく温泉水を上げるめどがなかなか立たず資金もないために5年もかけて自分達で工事をしたそうです。 昭和58年7月15日念願の開業。平成6年12月現在の山小屋風ランプの宿となりました。写真の玄関入口に敷かれている階段の石は、初代が築いた土台石を使用しています。

 高峰温泉の前で撮影。標高2000mの別天地にひっそりたたずむ雲上のいで湯です。浅間の山々より授かった湯の恵みに、みなさん満足です。


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