町田家（国登録有形文化財）

中之条町大字中之条町982

　中之条町下之町から竪町へと曲る東側、破風造りの入口のある家が町田武彦家です。町田家は、文化年間（1804～1817年）から大総代として村役人の代表を務めました。慶応3（1867）年、武彦氏の曾祖父の町田重平は、中之条町を支配していた旗本の計らいで、鳥追太鼓をつくり、町の発展に尽力しました。

　また、明治６年に群馬県第二十大区長につくと、破風造りの入口から三部屋を役所としました。同じ年に検事出張所（警察と裁判所のような役所）が設けられ、その役所も併設しました。屋敷内にある「たたき石」は、その名残といわれています。明治11（1878）年に吾妻郡役所が設けられるとその役所となり、明治20（1887）年に（検察庁の建物が現在建っているところに）新庁舎が完成するまで使われました。

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